殺した理由

「はっ!!」
美希はバッと顔を上げた。
体が熱い。
私は手で顔を拭いた瞬間、手が何かで濡れた。
それはどうやら汗のようだ。
さっき見たのは夢だったのか。
そうか。
そうなのか。
よかった。
安心した。


「やっほー、大丈夫?魘(うな)されてたよー?」
フッと美しい顔が美希の現れた。
リアだった。
それより魘されてると分かっていたのなら、起こしてくれたっていいだろうに。
この人は思いやりがあるのか、ないのか、よく分からない。
まぁほとんどはないだろう。多分。
それにしても、いつの間にか寝ていたのか。
驚いた。
「ねぇ!何か食べたくない?」
美希は突然、リアに話しかけられ、何か食べるか聞かれた。
そういえば、今日は何も食べていなかった。
朝はおもむろに墓に向かっていたからだ。
空いてないと言えば空いていないが、やはり食べないことは体に悪い。
「はい、食べたいです。」
その言葉を聞くと、リアは「そっか」とキッチンらしきところに向かって姿を消した。
一人になった。
さて、何をすればいいのだろう。
携帯と言っても、持ってない。
この歳になってまだ、持ってないのは両親がまだ早いと言って、持つことを却下したからだ。