殺した理由

「でも!安心して!これからは、僕が一緒にいてあげるよ」

利津の心情を知ってるかのように、わざと元気に言った。

しかし、そんな言葉は聞こえていないのか利津は放心状態のままだ。

考えているのはただ一つ、「静江が死んだ」と言うことだけであった。

(静江が死んだ、静江が死んだ?死んだ、死んだ。静江が死んだ・・・?)

「うっ、わっああああああああああああああああ!!!!!!」

利津は絶叫をした。

そんな利津を見て、青少年は思惑通りでも言うかのように口角を上げた。

青少年は利津を安心させるように、頭を撫でた。

青少年は利津の顔を上げさせると、唇と唇が重ねられた。

が、利津は無反応だった。

ただ、あの言葉があの日のあの時の言葉が思い出していた。

『お前・・・ぐぅ・・・しっ死ぬなんて・・・ありえないからな・・・ああっ!・・・お前が死ぬなんて・・・。』

あの言葉は、このことが起きると予想していたから、あんな言葉を?

あんな言葉を言っていたのは、「苦しめ」と思っていたから?

(結局、あんな言葉なんて・・・・・・嘘の言葉だったのか・・・)

ああ、でも忘れていた自分も悪いのか・・・。

利津は苦笑した。

忘れてしまったという、禁忌を犯してしまったのか。

自分は。

これが、天罰っていうのかよ。

本当にキツい罰だな。