殺した理由

女性の店員だった。

それに、利津は少し困惑をして、直ぐに返答が出来なかったが、

静江がそんな利津を察してか、代わりに返答をしてくれた。

「はい、お願いします」

「畏まりました。では、此方です。」

利津は綺麗な声の女性の店員について行った。

静江はと言うと、他の和服を見ていた。

ついて行くと、普通の試着室より、少し大きめの試着室であった。

「着付けのお手伝いをしましょうか?」

「あ、いえ・・・、粗方(あらかた)、覚えいるので、分からなかったら、
言います・・・」

利津は女性の扱いに慣れていないような、対応をした。

そんな利津など、気にすることなく、店員として、利津に返答をした。

「はい。畏まりました。では、後ほど。」

試着室に入ると、静江がやって見せてくれた手順を思い出して、和服を着てみた。

少し下手なものの、初心者の割には、上手な方だった。

利津は外に待っている女性店員に扉越しに話しかけた。

「済みません、少しだけ直してもらってもいいですか?」

そう言うと、直ぐに返事が返ってきた。

「はい。畏まりました。」


利津は試着室から出て、女性店員に丁寧に直してもらった。

すると、あっという間に綺麗になってしまった。

「ありがとうございます。」

「いえ、お客様のお相手をするのが、私(わたくし)達のお仕事ですから。」

そう言うと、女性店員は微笑んだ。

「まぁ、そうですよね」

利津は苦笑いしながらそう言うと、静江のところに向かい、着ているところを見てもらった。

すると、「似合っているね」と言ってくれた。

利津は嬉しそうに静江に対して、笑ってみせた。