「ご・・・ごめんなさい・・・(泣)」
西澤は、文子の震えた声に気づいて顔を見る。眼を潤ませ、西澤を見る文子がそこにいた・・・
「ど、どうしたんですか!?」
驚いた西澤は、とっさに立ち上がり文子の側に行こうとする。しかし、ノートパソコンのバッテリーにつまずいてしまい・・・
ドンっ・・・
「ぁぁあああああ・・・」
「に・・・西澤さん!?」
「ご、ごめんなさい!」
文子を押し倒してしまった。
驚いた表情の文子にドキッとする西澤。慌てて起き上がると、すぐに倒してしまった文子を起こす。
顔を紅くしながら、背中合わせで座った彼ら。心臓が尋常ではないほど、鼓動が早く感じていた・・・
“もじもじする”この言葉が似合うくらいの空気が部屋に広がっていった・・・



