夕方5時50分 「寒い・・・」 文子は、少し早く公園に着いた。巻いていたマフラーに口元をうずめながら、静かに西澤を待っていた。手にはバックと一緒に小さな紙袋。 そして時刻は6時になった。 しかし、西澤の姿はない・・・。 少しずつ時刻が過ぎていく。その間、文子の身体に異変が・・・ 「さ、寒いよ・・・。」 冷えていく身体。しかし、顔だけが熱くなり、やがて体も熱くなっていく・・・