赤いじゅうたんが引かれた教会の床。 素敵な景色が生える祭壇。 その前に立つ大事な人・・・ 感激でいっぱいになると同時に、一番幸せな時間が始まる瞬間だった。 それは、西澤も一緒だった。 少しずつ、自分のところに歩みを進める文子に見とれ、他の景色が何も写らなくなっていた。