文子が少し落ち着いたのを確認すると、コーヒーを文子に渡して「じゃ、行きましょうか。」といって歩き始める。


「どこ、行くんですか?」
「内緒です(笑)」


そういって、コーヒーを飲みながら歩いていく。文子は不安になり、西澤の左手を思わず掴んで「待ってください!」と叫んでしまう。驚いた西澤は、文子の不安そうな顔見つめ「そんなに不安にならないでください。」と言って、文子の頬にそっと手を当てた。
少しずつ文子の顔が紅くなっていく。それを見た西澤は「行きましょう。」と言って、文子の右手を取って歩き出した。


数分後

着いた場所は、古い洋館。
驚く文子をよそに、西澤は文子の手を引いて洋館の中に入っていった。