夜6時30分

文子は、駅の改札をくぐろうとしていた。その時、改札の向こうに見覚えのある車と後姿の男が見えた。



「おとう・・・さん・・・」



文子は別の改札から出ようとしたが・・・


「文子!」


父親に気づかれ失敗に終わる。仕方なく、改札を出て父親がいる場所に足を運んだ。