「私のお父さん・・・創輔兄さん以上の・・・」


その言葉を聞いた西澤は、文子を自宅に泊めたあの日、無理やり文子をつれて帰った創輔の姿を思い出し、少し寒気を感じていたが・・・


「俺は、覚悟できてますから。」


と優しく微笑み、文子の頭をポンポンと叩いた。文子も笑顔を取り戻し「よかった。」と小さな声で西澤に伝えた。


そして、駅にたどり着くと


「また、メールしますね。」
「私も、メールします。」


と話し、改札をくぐっていった。