「でも、耐えられなかったの、学校生活。それで転校したの、別の国の学校に。」 「えっ!?どこにですか?」 「タイ(笑)」 「タイですか?」 「うん、親戚が仕事の関係で住んでたの。それに、不安だったけど学校のみんなは、私のこと理解してくれたし…。」 そして、鴨居は口紅をしまいながらこういった。 「西澤君から離れないでね。離れたら、私が西澤君もらうから。」 ニコッとほほ笑んだ鴨居の顔は、すごく綺麗で、すごく可憐だった。