病室に入ると、父と母が すでに到着していた。 「美代ちゃん!! 来たよ!聖哉が来たよ! 分かる?美代ちゃん!」 酸素マスクを付けられた 美代ちゃんの体は パンパンに膨れていた… 【あんなに細かった 美代ちゃんが…。】 「美代ちゃん… 美代…ちゃん…」 何度か呼びかけると 美代ちゃんは 目を開けてくれた…。 「美代ちゃん! 聖哉だよ!美代ちゃん! 大丈夫だよ! 聖哉が来たよ! 絶対大丈夫だよ!」