当時、駅員として


俺は、都内の
ある駅で勤めていた。




『駅員さん。

練馬駅に、一番早く
着くには…

何番線に乗れば
良いのかねぇ…?』



1人の老婆が
俺に尋ねてきた。



「まもなく発車する
五番ホームの

【急行飯能行き】に
お乗り下さい。」



「どうもアリガトウ。」


老婆が乗ると
電車は、すぐ発車した。


【ぁ…やべぇ…。】


発車した後

急行は、練馬には
止まらない事に
気が付いた…。



【婆ちゃん…

お達者で~…】



いつもの様に

業務をこなしていると

駅長に呼ばれた…。



「神崎君…ちょっと…」


『あ、はい。』