【また…この夢か…】


最近、聖哉は
とにかく寒くて寒くて
しかたない夢を
見る事が増えていた…



【ぁ…そうだ…】



聖哉は、棚から
夢占いの本を
取り出した。



【寒い…寒い…と】


“寒い”という
キーワードを探し


この夢が
何を意味するのかを
調べてみた…



“夢の中で寒くて
しかたない夢は

あなたに何かしら困難が
ふりかかる前兆
かも知れません。

また、あなたを陰で
裏切っている人物が
いそうな予感も…。”



【まさか…な…】


聖哉は、胸に
引っ掛かるものを
感じながら

今晩も罪の償いの為に
職場へ向かった…