「お待たせー」





ネオンとヒトに満ちあふれたアルタ前を通り抜け、




連れて行かれた個室の洋風居酒屋ではもうすでに私とルリを待っていた。





「ルリ遅かったじゃん」





「リンゴちゃんかわいー」





彼女達は見たことあるよね。




私達と同じ月極(ツキワ)先生の講義受けてるミスズとリッカ。





「リンゴちゃんって言うの? かわいいねぇ」





そのチャラそうなのがタツキ。いちおうルリのカレシね。





チャラくても学歴だけはいいんだよね。





「シュウタロウです。よろしく」





あとはみんなタツキの大学の友達。





シュウタロウは医者の息子だって。





「ヒサヒロ。ヒサでもヒロでもリンゴちゃんの好きに呼んで」





ヒサヒロは政治家の息子らしいよ。