宝物〜絆〜

 多数あるテーブルのうち二十人は座れそうな長テーブルには、人数分のグラスやナプキン等が伏せてあった。

 食べ物はまだ用意されていないようだが、やはりバカ西はさっきの電話で事前に手配していたらしい。

「適当に座っててくれ。俺、ちょっと厨房の様子見てくる」

 バカ西は座るように促すと、自身は一旦部屋を後にした。

 私たちは固まって横長のソファに座り、雑談を始める。位置的には端っこに私と秀人、それに向かい合う形で大樹と鏡司が座った。

「しっかし、あいつら大丈夫かなあ?」

 鏡司はテーブルに灰皿があるのを見て煙草に火をつける。

「あれくらい大丈夫だろ。そんな思い切りやった訳でもねえし」

 秀人も煙草を取り出して火をつけた。

 連動するように私と大樹も煙草を取り出す。煙草って本当、つられるよな。

「いや、秀人はやり過ぎの域に達してると思うぞ」

 大樹は呆れたような表情で秀人に突っ込んだ。

「本当だよ。特にあの短髪の奴なんて、結構やられてたよな」

 鏡司も頷きながら突っ込む。

「そうだっけか。一応、途中から手加減したんだけどな。おっかしいなあ」

 秀人は煙草を吹かしながら苦笑して答えた。