蓮くんが隣に座って、ずっと手を握ってくれてた。
小さい頃とは違う大きな手にドキドキしながらも、頼もしく思った。
「あ、ありがとう。蓮くん」
私はペコッと頭を下げてお礼を言った。
すると、私の頭に蓮くんの大きな手が置かれ、ポンポンと軽く叩かれた。
「──っ!?」
私が身体を起こすと、蓮くんは口角を上げてニッと笑った。
その笑顔にまたドキッとした。
「結大、後は2人で行ったら?そろそろ仲良くなっただろ?」
蓮くんがそう言うと結大さんは、嬉しそうに笑った。
その時、映画のグッズを買っていた奏恵が戻ってきた。
ホラー映画のグッズなんて怖すぎて買えないよ、奏恵……



