注文を終えた後、私は奏恵を連れてトイレへ向かった。 「奏恵…結大さんのこと嫌い?」 そうストレートに聞くと、奏恵は目を大きく見開くと下を向いてしまった。 「…いや…嫌いな訳じゃないの…でも、なんか上手く接することが出来なくて…」 やっぱり照れてたんだ。 嫌いじゃない、とも言ってる。 「……そっか。結大さんのことはいつから知ってるの?」 今日初めて会った感じではなかった。 「入学式の日…宇海が帰った後に話し掛けられたの」