まだお昼前だったので、私たちは駅近くのファミレスに入った。



「奏恵ちゃん、何頼む?」



席に着くとすぐに、結大さんが奏恵に話し掛ける。



もちろん2人は隣に座っている。



必然的に私と蓮くんも隣。



ちょっと緊張してるのは秘密…



「自分で頼みます」



奏恵はそう言って結大さんの手からメニューを奪う。



奏恵…いつもと違う。



奏恵はもっと感じよくて、にこにこしてる子。



………あ、そうか。



やっぱり、照れてるからああいう態度になるんだ。



そうだよ!



「宇海?お前、何にする?」