「宇海~?何、ぼーっと突っ立ってんだよ?」



私が意識を戻した時には、目の前に蓮くんがいた。



「──蓮くん!ち、近…!///」



「はいはい、じゃあ行くか」



す、スルー…!



まぁ、蓮くんにとっては何でもないことだよね。



私が意識し過ぎてるだけなんだ。



「そういえば…どこ、行くの?」



何も聞いてなかった。



「んー…。ちょっと厄介で。宇海にも協力してもらいたいんだ」



蓮くんはそう言った後『駅まで行けば分かる』と言ったので、黙って付いていった。