適当な服に着替えて、1階のリビングへ降りる。



テレビを見ているお母さんに聞くと、蓮くんは近所の公園で待っているそうだ。



蓮くんって、いつも遠くで待ってるな…



──────……



「蓮くーん!」



近所の公園はベンチしかない、静かな公園。



「蓮く……」



私が蓮くんの座っているベンチへ向かおうとした時、蓮くんのところへボールが転がってきた。



若いお母さんと小さな男の子が遊んでいたようで、男の子はボールを蓮くんがいる方向へ飛ばしてしまったらしい。



蓮くんはベンチから立ち上がり、男の子の目線と同じ高さになると頭をポンポンとしてニコッと笑った。



「──っ!///」



蓮くんのあんな笑顔…



久々に見た……



なんか……キュンってした。



私は、ぽーっとその光景を見ていた。