大きめの二重瞼に、すっと通った鼻筋、形のいい唇。
綺麗な黒髪は私より髪質がいいと思う。
蓮くんは、それに加えて頭がいいし運動神経もいいから。
そんな蓮くんとこうして、一緒に学校に行くことが出来るのは、私達が幼なじみだから。
『宇海が高校入ったらよろしくね?』
なんて私のお母さんは蓮くんに頼んでいたけど、蓮くんは私に構う暇なんてないと思う。
開成高校でモテてるだろうな。
「なにしてんだ。早く来い」
蓮くんが私の部屋のドアから、顔をちょっと出して言う。
部屋の外で待っててくれたんだ!
「ごめんね!すぐ行く!」



