ようやく諦めたらしいソイツは、俺の元から去って行った。 ───しかし安心したのもつかの間、また宇海を好きだと言うヤツが現れた。 ソイツは宇海と同い年──つまり後輩だった。 案外ソイツがしつこかったのを覚えてる。 「──…くん、蓮くん!!」