「お母さん、ただいま~!」 玄関で靴を脱ぎながら言う。 もちろん、蓮くんもいる。 「あらっ、早いわねぇ~!おかえり。蓮くんも久しぶりね」 『早いわねぇ』だって!? 蓮くんがペコッ頭を下げるのを見て私は考える。 何かがおかしい… 「お母さん……夕食のお手伝いはまだいいの?」 んん…?私何言ってるんだろ、今の時刻は… 「宇海、何言ってんのよ!先にお昼ご飯食べなさい」 やっぱりね──…