「ソイツらが嫌がらせする相手は宇海しかいないって思ったんだ」 蓮くんは私を見つめて少しだけつらそうに微笑んだ。 「ちょうど宇海のクラスがメイドカフェだったしな」 じゃあ……蓮くんはこのことを知っていて、ステージで言ってくれたんだ。 そう思った瞬間…… じわりと目の奥が熱くなって…… 「あ、りがとう……蓮、くん」 涙が溢れた。