「だから体育館行くよ!場所取りするんでしょ?」 奏恵が私の腕をグイッと引く。 そんな奏恵の後ろ姿を見てニヤッとしてしまう私。 「結大さんも出るもんね~?」 奏恵の目的は結大さんに決まってるよ。 奏恵は言わなかったんだけど。 「なっ!う、うるさいっ」 私の方を振り向いた奏恵の顔は真っ赤ですぐ前を向いてしまった。 こんな照れてる奏恵ってなかなか見れないよなぁ~。 私は終始ニヤけが止まらなかった。