「蓮あんた、宇海ちゃんに離れていかれないように頑張りなさいよ?」



「言われなくても分かってる」



………って、えぇ――っ!?



どんな会話してんの、この親子!?



私の頬がますます熱くなるんだけど……



「宇海が家に帰れねぇだろ。母さんもさっさと家に入れよ」



蓮くんが私にチラッと目線を向けながら言った。



「あーはいはい。宇海ちゃんに変なことしないのよ?」



桃さんはそう言うと家に戻った。