今朝も蓮くんの周りに集まってた人達だ…



蓮くんからは見えないのをいいことに、私は会話に耳を傾ける。



「ん~…、行きたいけど…今日はダメなんだ。また今度でいい?」



優しい口調で断っている蓮くん。



私にはあんな冷たいのに…



他の子には優しいんだ…



そう考えていると、いてもたってもいられなくて、



「私、帰るから!」



蓮くんの顔もろくに見ないで言うと、走りだした。