「はぁぁ――っ…」 「でけぇため息だな」 ハッ!ついため息ついてた! せっかく蓮くんと帰ってるのに、ため息なんて! 「何か、あったか?……まさか、また2年の女子が…」 「えっ!違うよ、全然大丈夫!」 心配そうに尋ねる蓮くんに、私はニコッと笑う。 「んならいいけど……」 蓮くんは安心したような顔をしてまた前を向いた。 「た、ただ……」 「ん?」