え、蓮くん出場するの!? 蓮くん、今より人気になってどうするの……!? 私は、呆然として掲示板の前から動けない。 「……宇海?」 階段の方から聞こえた声に、私は掲示板からそっちに目を向ける。 「蓮くん…!」 いっしょに帰る約束をしてるからなんだけど。 私の近くまで来た蓮くんを少し睨みながら、掲示板の紙を指差す。