誰かに引き止められた。 「…あっ、松山くん!」 さっき話した松山くんだった。 「これから遊びに行くんだけど、宇海ちゃんも来ない?一緒にいた友達──…えっと」 「三嶋奏恵ですっ!」 松山くんが話している途中に奏恵が入ってきた。 「奏恵~!」 私が奏恵のところに行こうと思ってたのに、来てくれちゃった。 「奏恵ちゃんも!俺の友達と4人で遊びに──…」 「宇海」 松山くんがまた話し始めた時、低い声で私を呼んだのは──…