私と奏恵は屋上へ向かった。 屋上はまだ暑くなくて、涼しげな心地いい風が吹いている。 蓮くんが好きって気付いた時も奏恵に話を聞いてもらったな…… 「よかった…誰もいないね」 奏恵がキョロキョロ見渡しながら言うけど、今一応授業中だから大丈夫なんじゃ…? 「よし、じゃあ…思ってること全部吐きなさい!」 奏恵がそう言った後、私は堰を切ったように話しだした。