蓮くんとのことを知っている奏恵にしか話せない。



「話…聞いてもらいたいんだけど…いいかな?」



私は手を合わせながら言った。



「もちろん!1限サボるよ!」



奏恵はニコッと微笑むととんでもないことを言った。



「えっ…!?サボる?……って、もう行くの!?」



奏恵にグイッと腕を引かれる。



「さっき1限は自習って聞いたから大丈夫よ!ほら、行くよ!」



やけに急かす奏恵。



「う…うん!じゃあ、行く…!」