「宇海、顔真っ赤」



言われなくても分かってるよ…



すっごく頬が熱いんだもん!



「もうすぐ学校着くし…そ、そろそろ…」



私はやんわりと蓮くんの手をどかす。



「イヤ」



蓮くんはそう言うと、私の手を握ってさっさと歩きだした。



肩よりかいいけど……やっぱり恥ずかしいー!



周りにいる開成高校の生徒からの視線が突き刺さる。