私が椅子にも座らないでぼーっとしていると、視界に誰かの手が入った。 「えっ……」 私がパッと顔を上げると、そこにいたのは松山くんだった。 「宇海ちゃんさ、ゴールデンウィークで暇な日ある?」 そう言って首を傾げる松山くん。