それまでは興味を示してたけれど自分から手を伸ばしたりはしてなくて、だから最初に見た時はビックリしちゃった。


突然泣き出すから目を離した隙にどこか怪我でもしたのかもとか心配になって、その泣いた原因がぬいぐるみが届かず泣いていた事が発覚した時あった。



「拓斗はなんですって?」

「今日遅くなるみたいです」



電話が終わった事に気づいたお義母さんがカメラを置いて私に視線を向ける。



「遅くなる…、その理由は仕事ではないのよね。全く何してるのかしら。こんなに可愛い優子さんと瞳子ちゃんに早く会いたくないのかしら?」

「大学生の時一緒だった友達の人が相談で会社に訪ねてきたみたいで」

「相談?相談ならここで出来るわよ。ねえ、瞳子ちゃん」



お義母さんにそう言われキョトンとする瞳子に。



「可愛いわぁ〜」



と、お義母さんは透かさずシャッターを押す。