「お仕事戻らなくても、っ」 「最後まではしない。今は」 最後までしない。 それは自分自身に言い聞かせた言葉。 あと少し、あと少し。 その思いでまた俺は優子をキツく抱き締めた。 このまま俺の中に閉じ込めておきたい――、と願って。