そうでしょ?と青葉に聞かれてうんと頷く事が出来たのも、心の中にあった何かがなくなり楽になったのも。


全ては青葉のお陰。


青葉が言ってくれた言葉は自分でも分かりきっていた事。


分かりきっていた事にモヤモヤし続けて、こんな自分が嫌だとまで思っていたのに青葉に言われてスーっと楽になれたのは、同年代の青葉もそう思っていると分かったから。


拓斗さんに言われても大方のモヤモヤは取れても多少のモヤモヤは残ったと思う。


同じ立場じゃないと…





「青葉、ありがとうね」

「えっへん〜!また何か悩む事があったら聞いていいからね」





青葉といつかこんな会話を成人式でしたねと、笑いあえる日まで今のような関係でいたい。


青葉もそう思っている事を願って歩き出した――