「串田に連絡したら許可が出た」

「串田さんが」

「あぁ。串田が許可を出したって事は祝日だろうが平日だろうが俺は休みだ」





師走のこの時期に、しかもお義父さんの体調が優れなくて、出来なかった分のお仕事が拓斗さんには大量のお仕事が流れ込むのは必然的。


そんな時に休みたいと言われた串田さんが凄く困っている表情が頭に浮かんだ。





「変な事は考えなくていい」

「……」

「優子が考えるのは…、そうだな。昨日のやり直しを考えればいい」





昨日のやり直し…?





「いや、今日もクリスマスだからやり直しは違うか。まあ、そのだな。とにかくだ」

「ふふ」





なかなか思うような言葉が出てこな様子の拓斗さんに思わず笑ってしまった。