24日の夜と言っても実質25日になるわけだから、瞳子が生後8ヶ月になる日でもあり、私にとってダブルで嬉しい。
「これダメ。うーちゃんのおもちゃじゃないの」
いつの間にかツリーの飾りが入っている段ボールに、突進してきた瞳子は、キラキラ輝くパールを掴んでいた。
メッ!とパールを瞳子の手からはなすと、次にその小さな掌はツリーの天辺に置く星を掴む。
「こらこら。これも没収します」
奪っても次から次へと掴むから私は段ボールごと瞳子の手が届かない位置に置くと、不満そうに瞳子は私を見上げてきて、今にも泣きそうになる。
――私の方が。
「そんな表情してもだ〜め」
「あー!」
「これは飾るものであってうーちゃんが遊ぶものじゃ…」