その場合の恋人役は言わずもなが拓斗さん。
ほんの少しだけ筋肉ムキムキで金髪長髪な白人拓斗さんを想像してみる。
かっこいい、似合い過ぎる姿に、
なんだか興奮してきた…!
そんなヒロインの恋人が悪人に銃で撃たれたりした時はもう…
「拓斗さあん!」
と、思わず感情移入してしまい拓斗さんの名前を叫ぶ。
そんな私の大声を聞いた瞳子がビックリしたのか泣き出してしまい、リモコンの停止ボタンを押して瞳子を抱き上げた。
「気持ちよく寝ていたのに邪魔しちゃってごめんね」
「ふぎゃ―、ゃああああ」
いい夢のお昼寝の邪魔した罪の大きさというものはそれはもうとてつもない重罪だ。
「今のはママが悪かったね。大丈夫だから、安心してね」
瞳子をあやしベランダへと向かう。
少し窓をあけると隙間からスッと気持ちの良い風が入ってきた。