この日までは。 「キアラはね、魔法医になるの!ママの病気を治すんだよ!」 「魔法医はたくさんお勉強しなきゃダメなんでしょ?」 「そうみたい。でも、キアラがんばるんだ!」 「僕、応援するよ!」 「うん!ふたりで夢を叶えようね!」 いつものように暗くなる前に家に帰る。 キアラちゃんの家はキアラちゃんとお母さんの ふたりで暮らしているみたいだった。 お母さんは、重い病気ってことは知ってたんだ。