「わかりました。必ず送り届けます」

「ありがとう。まあ、この家にいるうちはの話なんだけどね。結婚はまだ先にしても、一緒に住んでくれてもかまわないのよ?」

「えっ!?」

「まあ、あなたたちの考え次第なんだろうけどね。うちは人数が多いから上から順番に出ていってもらわないと狭くてしょうがないわ!」

そう言って笑うお母さんに俺は苦笑することしかできなかったが、彼女のお母さんにここまで言ってもらえるとなんだか心強いような気がしてきた。


やっぱり来てよかったな。
彼女のことをより知れたような気がするし、彼女のお母さんや兄弟たちにも話ができたから。