白い髪に青く透き通った目をした青年。

この辺一帯を枯れさせ、
ダ‐クの力を利用して
困らせていた犯人が、
目の前に現れ
私は止めるべきなのか考えた。

黒い翼の生えた、
黒髪の暗闇天使が青年の肩の辺りをうろうろしているのが見える。

村の人を困らせる場面に
遭遇する、とは。

こんな時だからこそ
反射的に私の身体は、
飛び出して行きたい
気持ちが湧き出ていた。

一歩足を踏み出そうとした瞬間、
背後から右肩を捕まれ。
前に出る事が出来なかった。