花火大会当日の朝、
オカからメールが来た。
『俺、少ししたら二人から離れるから』
五時過ぎ、
中村くんとオカが迎えに来てくれた。
浴衣を着て気合いをいれていた。
中村くんと、手を繋ぎたかった。
予定通り、オカは上手くはぐれてくれて、
あたしは中村くんと二人きりになった。
中村くんはしきりにオカに連絡したりしてたけど
もうどうでもよかった。
「圭ちゃん、はぐれるから手繋いで」
中村くんはビックリしてたけど、
手を繋いでくれた。
なんだかそれだけでもういっぱいだった。
嬉しくなって
「こういうのもいいよね」
と言ったら、中村くん何も言わなかった。
それを見て、あたしのテンションは
瞬く間に下がった。
中村くんは、
あたしとどうなりたいんだろう。
今思うと、照れてたのかな。
純粋で、照れ屋な中村くん。
気づけなくてごめんね。
