「いつまで居るの?」


「適当に戻るよ」


   「飯は?」


   「…くれるなら」


   「まったく、世話焼けるやつだな」


   店の2階でカフェオレを出してもらった


   西日が眩しいリビングで他愛のない会話


   クスクスと笑う彼に


   自然と心が和む


   「お前さ、給料入る度に来るけど他に行きたいとこ無いの?」


   ブラックのコーヒーに口を付ける彼は


   私より1つ年上で


   ここではお客でも花屋でもない


   私の唯一の安息の場所