あたしは無視して彼の横を通ろうとしたら、すれ違いざまに腕を掴まれる。 ……また? さっき掴まれたばっか、なんて思いながら彼に視線を向ける。 「質問に答えろよ。なにしてんの」 「別に。なんだっていいでしょ」 ふいにぶつかり合う視線。 近いからか、彼の顔がよく見えた。 パーカーから見えた鋭い目。 まるで、狙った獲物は逃さないとでも言っているよう。 …………これは、イケメンの部類。