ある日の午後。 栞は昼飯の食器洗いをしていた。 幹部の人達と平隊士は別々で食べているから、この時間は部屋と部屋を走り回る。 ところで、今は12月。 井戸の水は凍るような冷たさ。 栞の手の霜焼けは、半端なかった。