取り敢えず、この暗闇から抜け出したいなぁ……… 一一一一一一一一ビュゥッ また、突然の強い風が吹き始める。 栞は、僅かな不安と膨れる期待を胸にまた目を閉じたのだった……… 目を開けると、またあの桜の木の下にいた。 栞「眩しい………」 私は、目を細めて桜の木を眺めていた。 一一一り一一一一一一一おり一一栞一一一