枡「その簪、気に入りましたんかい?」 枡屋さんが栞が見ていた簪を指して尋ねる。 栞「えぇ。とても綺麗ですよね。」 枡「それはそれは、嬉しいことを言ってくださる。もらってくれへんかえ?」 栞「えっ!?そんなこと………」 栞は慌てる。 枡「いんや、貰ってください。今まで誰も気にしようともしてくれへんかったさかい。」 枡「伊吹はんに貰っていただけると簪も喜ぶやろ。」 栞「そうなんでしたら、ありがたく……」 栞は枡屋さんにお礼を言って頂いた。