そんなこんなで約束の時間。
いったん家に帰り着替えた(いつもよりすこしキメた)俺は美狐の家、もとい神社に向かった。
何を聞かされるのか知らんが緊張する。
「ゆーた」
透き通った声に振り返れば鳥居の下に真っ赤な着物に包まれた美狐がいた。